南アフリカ×日本 国際親善試合

c0025217_1412361.jpgc0025217_141296.jpg
c0025217_14122592.jpgc0025217_14123119.jpg

2010年ワールドカップに向けて強化を進める日本代表、その開催地に乗り込み、ホスト国と相対した南アフリカ戦。
本大会でも使用されるスタジアム、そこを満員に埋めた現地の人々、そしてコンフェデで嫌というほど聞かされて既に耳馴染みのあるブブゼラの音。
南アフリカでサッカーをするということ、それを肌で感じるというのが今遠征の目的のひとつだったはずだから、この会場の雰囲気に関してはこれ以上ないものを得られたんじゃないだろうか。

ゲーム内容のほうはどうだっただろう。
ポジションを崩すのでテレビ観戦ではあまりよくわからなかったが、前線は岡崎、大久保、本田の3トップを形成していたようだ。
セントラルで、稲本をアンカーに遠藤と長谷部が気持ち前気味に動く。
最終ラインはいつもどおりなので4-3-3の布陣。

南アフリカはライン低め、最前線のマッカーシーこそ前からチェイスしてくるが、そこに続く2陣の守備網はなく、中盤のプレスは弱め。
それもあって、日本はセンターバックからのビルドアップで、稲本や長谷部、遠藤のところまでは運ばれる。
サイドバックも混ぜながらのボール回しで、ボールはよく動かせていた。
10分には細かいパスを数本繋ぎ、前を向いて自由を得た長谷部が強烈なミドルを放つも、キーパーの好セーブにあう。
15分には駒野のフィードを大久保がヒールで流し、抜け出した岡崎が左足でコースを突くも、わずかに枠外。
その後も本田の強引な突破でエリア内に侵入したり、長谷部のスルーパスをフリーで受けた大久保がシュート打てなかったりで、自分たちのポゼッションからいくつかのチャンスは作った。
しかし攻撃に迫力がない。
枚数が足りない。
人の動きが足らない。

前線にボールが収まらず、かつ、そのサポートが決定的に不足していた。
前3枚は岡崎こそトップで、前へ前へと明確な役割を担っていたが、本田と大久保はどちらかというとチャンスメークよりのスタイルで、また、3枚のセントラルは稲本が完全にバランスどりのアンカーだったとしても、序盤こそ長谷部が前でプレーする機会が見られたが、バイタルもボランチがしっかり埋める南アフリカディフェンスを嫌がり、長谷部も遠藤も引いてボールを触りたがるシーンが時間とともに増えていった。
3トップと3セントラルが分断され、楔のボールが入らず収まらず、落としが受けられず流れが生まれず。
前線でも中盤でも溜めが作れずに、サイドバックの上がりも効果的ではなかった。
駒野も内田もビルドアップには参加するんだけど、深い位置まで顔を見せることはほとんどなかった。
まあ南アフリカのラインが低く、スペースがない中で攻撃に変化をつけるのは難しかったと思うけど、であれば尚更、近い距離感とパスワークという武器を使って欲しかったし、サイドの崩しでも、10月に鍛えてきたはずの早いタイミングでのニアへのクロスなど、チームとして取り組んできた形をトライするべきだった。

後半になっても大勢に変化はない。
日本が保持し、南アフリカの固いディフェンスの前に跳ね返される。
日本の攻撃は前半そうだったように、前線で基点が作れないことに起因するのか、どうにも中途半端。
遅く攻める、じっくり動かして穴を空けるでもなく、速攻でスペースを突くでもなく、中途半端。
本田に代わり俊輔、稲本に代わり松井、この交代で多少バランスが良くなる(稲本自身は悪くなかったと思う)。
遠藤と長谷部がダブルボランチを組み、右前の俊輔は下がりすぎずサイドの基点になり、松井は逆に、受け手として裏狙ったりフォワードフォローしたり。
やっぱりバランスって重要だよね。
俊輔のロングフィードに岡崎、遠藤のフィードの松井が抜けるなど、ポゼッションの中から揺さぶりの末に裏も狙えるようになり、後半半ばからは完全に日本が押し込む。
俊輔のキープで右サイドはかなり活性化され、内田も徳永も高い位置で仕事をした。
後半最大の見せ場となった33分、徳永のアーリークロスを岡崎が胸で落としてからのハーフボレー。
あのシーンに続いていくつかのチャンスも生まれており、このバランスで頭からやってれば、きっと1点は取れてたと思う。

確かにオプションの少なさは気になり、手詰まりになったときに打開できるものは欲しいところだが、その前に自分たちの形を突き詰めていったほうがいいと思う。
磐石に見える4-4-2にしても、前線の溜めに関しては疑問が残る。
そしてやっぱり怖いのは、遠藤・長谷部のコンビが使えない自体になったときのこと。
すっかり使われなくなった憲剛がここのひとつのオプションだというのはわかるけど、ここのところが攻守で生命線なので、代えが効かない。
という具合に、ベースとなるサッカーをさらに伸ばす道はいくらでもある。
メンツがそろわない中、新しいオプションにトライしたのは重々わかるが、今後はメンバーを固めて、その純度を高めていくことにシフトしていくんだろう。

良かったところも書いておくと、守備は概ね安定してたと思う。
特に9月、10月と不安定だった中澤は期するものがあったが、モチベーションの高さが強い守備に現れていた。
マッカーシーはアフリカンだけど、ヨーロッパ長いからかどちらかというとスタンダードなストライカー。
ああいうタイプには十分対応できる。
一方でムフェラみたいなバネ系はまだまだ恐ろしく、数試合こなしたとはいえ、アフリカ対策ってのはいつまでも未知な部分が残るよね。
中盤も守備意識は非常に高く、ミスパス誘ってたし、この点は一定の成果が出せてたと思う。

なんにせよ、あの程度のチームには勝てないとまずいよな。
森本とか、絶対戦力になるんだから、頼むからできるだけ合流してほしいな。
うーん、時間は刻々と少なくなってきた。
どうなる、岡田ジャパン。
by blue-red-cherry | 2009-11-15 14:14 | サッカー(FC東京以外)
<< しょうが焼きうどん ステーキ&グリル ベリーグッド... >>