アーセナル×リバプール イングランドプレミアリーグ09-10 第26節

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プレミア第26節、ミッドウィークに行われたアーセナル×リバプールを見た。
序盤は両者ともに固く、連戦の影響かと思ってみてたが、この時期水曜日のナイター、冒頭のコンディション説明のくだりでは最高気温2度、最低気温マイナス何度かだったから、この時間はマイナスに近い気温の中で行われてたはず。
いくら慣れてるとはいえ、この寒さの中では温まるまで時間がかかっても仕方ない。
先日の味スタでの東アジア選手権で身をもってその寒さを感じたわけだが、それどころじゃないわけだし、いくら名うてのスーパスタ―とて、と思った次第。

そんなこんなで前半も、30分くらいまでは動きナシ。
構図はほとんど変わらなかったが、ポゼッションはアーセナル、しっかりブロック作ってカウンター狙いのリバプール。
しかしリバプールの現実路線への転換がすごい。
4バックがっちり、キャラガーの右サイド起用もあってか、サイドバックの上がりもほとんどなしでスペースを埋める。
さらにはルーカスとマスチェラーノはほぼ、自陣バイタルの門番になっていたし、カイトとマキシロドリゲスの両翼も相手ボールになればそのセンターハーフの位置まで下がって2枚のラインが綺麗に作られていた。
ここまで意思統一された強固なブロックを作られると、決して絶好調ではないアーセナルも四苦八苦。
出しどころがないゆえに中途半端な縦パスがミスになったり、ブロック作りだけではなくプレッシャーの激しさも目立ったリバプールの守備網を前にロストすることが多かった。
リバプールはアーセナルのパスサッカーを封じ、幾度か速攻のチャンスを得るも、エンゴク、ジェラードの2枚にマキシかカイトが絡めれば御の字といったカウンターでは厳しい。
解説の福西も指摘していたが、どうにも調子の上がらないセスクからはミスパスが繰り返され、ダイナミックな動きが身上のディアビも宙ぶらりん、そのどちらにも絡んでくるベントナーには収まらずと、アーセナルのアタックも今ひとつ。
連戦とコンディション、やむなしではあったが、互いの攻撃陣の低調ぶりが目を引く前半だった。

後半は体が温まったか、打って変わって序盤からオープンな打ち合いに。
奪っては縦に早く、シンプルに送ってくるリバプールに対し、全体を底上げし、ボール保持を高めて押し込むアーセナル。
分かりやすかったのが両センターハーフ、特にリバプールのセンターハーフの位置取りがゲームの趨勢を表していた。
リバプールの時間は、ロングボールやスルーパスを主体しているため、正面に跳ね返されることが多く、攻勢時は相手陣内でそのセカンドボールを、ルーカスとマスチェラーノが非常によく拾っていた。
波状攻撃のリフレクションをルーカスが強襲したシーンや、ジェラードの糸引くグラウンダーのスルーパスにエンゴクが抜け、ギャラスが間一髪防いだシーン、リバプールにもチャンスはあった。
しかしこのルーカス、マスチェラーノがラインに吸収されてしまっている時間は厳しかった。
それも前半のように、低い位置でも攻撃陣と挟んでプレスがかけられていればよかったが、運動量も落ち、中盤スカスカの状態で彼らが引いてしまうと、アーセナルのやりたい放題に。
実際65分から70分にかけてはポゼッション率が実に85%。
よく耐えていたが72分、セスクが溜めを作って前線に送ったボールをベントナーが粘って右サイドに展開、途中出場のロシツキーがダイレクトでクロスを上げ、ディアビが押し込んだ。
溜めを作り、縦パスでギャップを生み、ワイドな展開で仕留める。
一瞬だが、アーセナルらしさが詰まった1点だった。

このあと、ジェラードをセントラルハーフに下げ、そのジェラードの精度の高いロングパスを中心にリバプールが猛反撃。
前線の枚数増員で入ったバベルも久々にキレのあるプレーを見せ、何度かアーセナルゴールを脅かしたが万事休す。
虎の子の1点を守りきったアーセナルが勝利した。
強豪のなりふり構わない戦いぶりに脅威を覚えた。
いかんせん、二兎を追えない状況であり、強固な守備にカウンターの迫力まで乗せられていないが、リバプールから漂う本気の危機感は今までになかったものだ。
チャンピオンズリーグ出場権を是が非でも守ろうという気概が感じられる。
そんな相手を向こうに勝ちきったアーセナルも、主力の不調は気にかかるところだが、さすがとしかいいようがない。
リーグ終盤戦、2強の争いを含め、予断許さぬ4位争いは最後までもつれるんじゃないだろうか。
by blue-red-cherry | 2010-02-14 14:18 | サッカー(FC東京以外)
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