Red Going Wild

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分け隔てなくいろいろ聴こうとは思ってるが、気がつくと世代交代の波に乗り切れてない。
古きよき時代は好きだが、懐古主義にはなりたくない。
でもどうも、最近のYoungナントカさんとか、ついてけない。
クランクだかクランプに、いつまでたっても慣れない。
そんな中にベテランの久々のアルバムとか出てくると、テンション上がる。
彼らはオレのそんな杞憂なんてまったく関係なく、時代性とか、地域性とか、そんなものは超越し、自分であり続けることをテーマにした作品を聴かせてくれる。
だから懐かしいだけで終わるなんてことはほとんどない。
この話にオチはない。
とにかくレッドマンのアルバムが、スゲーいいってことを言いたいんだ。

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6年ぶりのニューアルバム「Red Gone Wild」
大げさなプロモのあおりこそなかったが、レッドマン嫌いなやつなんていないだろうし、どうしても期待はしてしまう。
でも求めてるもの自体、ゆるさやけだるさ、とにかくレッドマンが楽しそうにやってること!だったりするからな。

ジャケ見た瞬間に弾けてて安心したが、内容がとにかくいい。
最近の作品では、唯一といっていいほど、2日に一遍くらい聴いてる。
ベテランの久しぶりの一発って、そのときの時流を見事に乗りこなしてカムバックってパターンか、その人が絶好調の時代を再現したクラシック・リメイクか、どっちかなことが多いが、コイツのはどっちでもない。
昔っぽいのもあれば、今風のもやる。
統一感なんてものは彼にとっちゃ大したことではなく、やりたいトラックでやりたいようにラップしてる感じが大いに伝わる。
それにあわせたかのように、プロダクションもレッドマン用。
当たり前だが、カスタムメイドでオーダーメイドだ。

とにかくファンキー。
GFKのfishシリーズは「ソウルフル」の代名詞だが、コイツは「ファンキー」の代名詞。
クレジットを見ずとも、聴いた瞬間にそれと分かる、盟友エリックサーモン作はもう、言わずもがなのファンクドクターっぷり。
エリック自身とキースマレイ、久々のそろい踏みにビズマーキーまでアシストした、デフスクワッドディライトな「Walk In Gutta」の鬼シンプルさ!
Beats to the Rhymeって感じで、ベースとドラム、それだけで最初っから最後まで引っ張るトラック上を、3人のベテランの安定したバースと1人の大ベテランの定番フックが走る。
それだけだが、それ以外に何もいらないだろ。
E作のもう一曲「Rite Now」は、MOPのROC-A-FELLAに残したクラシック「Roc La Familia」と同ネタ、これもギターリフが奏でる哀愁のシンプルループで、マジ男らしい。
味気ないとか言うヤツは、はちみつでもかけて聴け。
なぜ今?という疑問はあるが、ベテラントラックメーカーとのコンビもいい。
フロア系かと思いきや、メランコリックに泣かせてきたスーパーマンことクラークケント製トラックに載せたジャージー賛歌「Dis Iz Brick City」、派手めなホーンと、単音爪弾くピアノ、2つの対照的な音色をチョップしたらしくない、ピートロックの「Gimmie One」
どちらも無駄を排して、ベースとドラムの黒さ太さを感じさせる。
どこを切ってもレッドマン仕様な金太郎飴状態。
レジーノーブルさんといえば、デフスクワッド印のファンッキィさと並び、忘れちゃいけないトレードマークがモックモクなジョイント。
このアルバムの中では2本のジョイントが巻かれておりますが、極上デス。
兄弟・メスとホゲホゲで歌うラガ・テイストなレイドバックチューン「Blow Treez」は、タイトルまんまでもう、ユルッユル。
西のSmokest、スヌープがネイトドッグを従えて参戦した「Merry Jane」もまんま。
めちゃくちゃスムースで、カリフォルニアの青空が浮かぶナイスミドル。
おっと、ティンボが作った直球のフロアナンバー「Put It Down」もあった。
最近音楽家っぽいティンボだけど、コイツは出てきたときの勢いを感じる。
オレが知らないだけかもしれないが、初耳のプロデューサーズ、Adam Deitch & Chris "Max" Pinsetによる曲たちもなかなかいい。
電子音ブリブリな「Suicide」とか、アルバム前半の幕開け感がよく出てる仰々しい「Bak Inda Buildin」とか、割と最近っぽい音色を使いながらもシンプルだから、レッドマンも映えてていい感じ。

って書いてきたら、長っげーww
いまどき23曲は長いよなー。
しかも聴いてきて改めて思ったが、まとまり感ゼロ。
なんとなく流れはあると思うけどね。
でも全然苦じゃない。
一曲一曲レッドマンがすげー活き活きしてるからね。
もう何回も通して聴いたから、たまに飛ばす曲はあるけど、基本テンション上がる曲が多いし、ずっと聴きそうだな。
レッドマンのラップが安定してるし、ベーシックだから聴けるんだろな。
1ヴァースの中だったら、3種類くらいのライムでまわす。
期待通りにガシ、ガシって踏まれるとニヤけるよ。
まだまだワイルドで行っちゃってくださいよ。
by blue-red-cherry | 2007-05-18 14:01 | 音楽
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