ガンバ大阪×FC東京 J1第17節

ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1184134.jpg
ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1185022.jpg

ただいま。
先ほど、大阪、京都から帰ってまいりました。
ふぅ。
それ以外の楽しい思い出は明日以降に書くとして、ひとまずガンバ戦
この悔しさを忘れちゃいけないって、簡単には忘れられそうにもない。
よせばいいのに、ゴール裏ならまだしも、SB席、歓喜のガンバファンたちの中で味わったこの悔しさは、いつか万博で晴らしたい。

ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1222478.jpg
ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1223523.jpg
ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1224788.jpg

前日までの雨が嘘のような青空が広がり、暑すぎるくらいだった大阪。
2週間前の日本平もそんな状況だった。
アウェーに遠征したサポへのご褒美がもらえそうな雰囲気もあった。
メインの高級席と緩衝エリアを除きスタジアムはほぼ満員。
ちょっと浮かれ気味な中で始まった、初夏の首位イジメ(のつもりだった)。

ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1262084.jpg
ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1263184.jpg
ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1264490.jpg

前半30分くらいまでは、完璧とはいえないまでも、かなりそれに近い出来だった。
チームはポジティブに試合に入れていた。
どこか萎縮してた感があった浦和戦とは違い、前線・中盤から連動したプレスが効く。
ルーコンも信男さんもノリオも元気。
福西も気合い十分で、梶山と伊野波を従え、中盤を圧倒する。
遠藤をサイドに追いやったり、二川を梶山が吹っ飛ばしたりと、センターの戦いでは完全に東京に分があったと思う。
心配されたバレー・マグノコンビのケアも今・フジが踏ん張る。
ガンバの攻撃の起点となっていたバレーの楔に対しては、地上戦はほぼ今野の勝ち。
空中戦で競り負けたとしても、落下点をフジが凌ぐ、息ピッタリの2人が牙城を築く。
リスキーながら勇気を出して戦えたのは土肥ネ申の存在。
彼が決定機を防ぐビッグプレーを連発し、チームの背中を押してくれたおかげで、前半の良いサッカー、先制、追加点という予想外の展開を生んだのは間違いない。
ルーコンのスルーパスからノリオのクロス、トップ下の職務を果たした福西の1点目。
エリア内に5、6人がなだれ込み、勢いを見せつけたセットプレーからのノリオの追加点。
30分までは、スリリングな展開も、ほぼ完璧な内容だったと思う。

ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1484953.jpg
ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_14903.jpg
ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_1491029.jpg

なんというか、ギリギリのラインで踏ん張って戦ってきていたわけだし、どこよりも運動量と集中力が必要なサッカーを志向している中での、中2日3連戦連続同じスタメン。
今ちゃんがCBだったり、補強した外国人助っ人がベンチ外だったり、チームとして必要とされていた抜本的な部分での修正はできないまま走りつづけてきた。
どこかで破綻するのはある意味必然だったとも、今となっては思う。

選手たちも手応えと逆転されることへの不安の半信半疑な気持ちの中、プレスが緩んだ二川のミドルを前半に喰らい、ガンバの心に火がついたとともに東京は逆に懐疑心というか、自信が揺らぎはじめる。
受けに回ってしまった後半、それでもまだ序盤は一進一退だったが、加地のシュートを土肥が弾き、ディフェンスの体にあたり、またも土肥が弾くがマグノに詰められ同点。
この2点目のときは加地のシュートがきっかけになっているように、東京の左サイドをするすると突破されたんだが、このときまったく戻る意思のないノリオを見て嫌な予感がした。
ノリオもついに電池切れかと思っていたら、今度はもう1人の絶好調男・梶山を支えていた集中力が切れ始める。
ことしはあまり見られなかった責任感のないプレー(投げやりなパス、イライラで周りが見えない状態)が出だし、雰囲気は悪化の一途をたどる。
こんなときは悪いことが続くもんで、伊野波も負傷で退場を余儀なくされる。
ルーコンのフォアチェックを合図に、両ウイング、トップ下、ダブルボランチ、最終ラインと全員の意識と実際の動きがシンクロしないと成り立たない東京のプレッシングサッカーの歯車が1個、2個と狂いだし、優位性を保っていた中盤の主導権を失ってしまった。

そうなると巧者ぞろいのガンバ大阪、迷える子羊など煮るなり焼くなり、やり放題。
マグノへの4人マークをあっさりかわされ、橋本が上手に勝ち越し弾。
バレーの負傷退場を喜ぶまもなく、替わって入った播戸が8分間で2得点。
後ずさりしながら突っ込めずにミドルを喰らい、加地のふんわりアーリークロスを被って落ち着いてボレーされたフジ。
晒されてしまってとっても気の毒だが、連動した守備でこそ活きる彼のスペシャリティーとは裏腹に、純然たる身体能力としてのスピードと高さ、弱点が露呈されてしまった場面だった。
戻りきれない両サイドと中盤でセンター2人も持ちこたえられず、とどめのマグノ。
これだけやられると気持ちがいい、なんて気持ちには一切なれず、むしろ泣きたくなった。

ガンバ大阪×FC東京 J1第17節_c0025217_291730.jpg

やはり根本的に改善しなければならない問題は多い。
それが今の順位に繋がってるんだろう。
でも、それでもオレは今の東京のサッカーが好きだ。
リスキーで、どっかで破綻がくるのが目に見えてて、持続性にかけるサッカー。
それならそれで、リスクを改善すべく精度を高め、破綻がきそうならそれを補えるべく11人だけでなく登録選手全員がそのサッカーを身に付け、何より続けなくてはならない。
そうして乗り越えればいいじゃん、て思う。
それで強くなるまで続ければいい。
負けるのは辛いし、無駄にしていい試合なんてない。
1シーズン、また1シーズンと積み重ねがあまりないまま来ちゃってるわけで、今更継続性がどうこうってのもあれだが、いい加減開き直るしかねーべ。
ここをこうしてああしてって、急場しのぎのパッチワークじゃ、また今年を乗り切るだけで精一杯で何も残らないんじゃないかな。

まだ半分が終わっただけ。
迷わず行こうよ、行けばわかるよ。
by blue-red-cherry | 2007-06-25 02:08 | FC東京
<< 黒ぶたや 3 ねじまき鳥クロニクル 第1部泥... >>