日本×ベトナム 北京五輪2008 アジア最終予選

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一日半も経ってしまったが、五輪最終予選の初戦、ベトナム戦を振り返る。

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相手は格下のベトナムとはいえ、五輪出場権を獲得するために1/4の座を争う最終予選、悪くなかったカメルーン戦に後ろ髪を引かれながらも恵比寿からタクシーを飛ばしたのには、真剣勝負の中に身を置きたかったからという一心だった。
しかし、この試合、スタジアムには予選を戦っているという一体感は皆無。
見る側にもそういうノリがなかったのかもしれないが、チームから発せられる何かも、あまり感じることができなかった。

引かれた相手に手を焼く構図は、アジアカップで感じた閉塞感のリプレーのよう。
相手は相手、自分たちのサッカーを貫くんであれば崩しきらないと。
あれだけスペースがない中で人もボールも動かしてエレガントに、っていうのをやりたいんだったら、運動量もアイデアも個の突破力もまだまだまだまだ乏しい。
もっともっと考えて、もっともっと動かないと。
構えてもらいたい平山や、自分で仕掛けたい水野、人を使いたい梶山や本田圭と、飛び出しの動きを心がけてたのは柏木くらい。
しかもその柏木との連携は当然未成熟だから、彼がどんだけ動いてもボールが出ない。
ここはもっと全員の意識を高めていかなければならないだろう。
引かれた相手なら尚更、整っている陣形を崩すにはリスクを犯さなければならない。
誰かが持ち場を離れても破綻しない、そのために走るサッカーでなければいけない。
スペースがあるからそこを走る、そんなのは誰でもできる。

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一方で、もっとアドバンテージを活かす戦い方はなかったか、とも思う。
チームとしても、対平山限定としても、身長差は大きなアドバンテージだったと思う。
そもそもいくつかあったチャンスのうちひとつかふたつでも決めていればこんなことにならなかったわけだし、平山が責められるのもいたしかたないとは思うが、もっとシンプルに使ってあげれば良かったんじゃないかとは思う。
水野と本田圭は極端な話、クロスマシーンで良かった(逆サイドのときは詰める)。
で、平山は競る、とにかく競る。
そこを忠成、柏木、梶山が狙う。
シンプルにこれを繰り返し続ければ、あのレベルの相手だったらこじあけられたと思う。
先を見据えてあのくらいの相手、引かれて崩せないようではダメ、かもしれないが。

わずか4チームのホーム&アウェー総当りで1位抜けという厳しい条件の下、得失点差が最後にものを言う可能性は捨てきれない。
難しい緒戦とはいえ、そのことは認識していたはず。
なりふりかまわず点を取りにいく姿勢が見たかった。
水野のドリブル突破はスピーディーでなかなかに迫力があって見応えもあるんだけど、いまいち凄みっていうか、怖さに繋がってなかった。
平山には外しつづけたのがきいたか、変な悲壮感みたいのすら漂ってた。
アホ会長のせいでこのチームはピチピチすることを義務付けられていて、それに関しては同情するが、若いんだからもっとチャレンジして、下を向かずに突き進んで欲しい。
本当は予選の前にその段階はクリアしてて欲しかったが。
メンバーも戦い方もいまいち定まらない監督の中、選手が頑張るしかないだろ。
ポテンシャルはカナダを戦ったU-20のより高いと、オレは思ってる。
軽視する気はないが、アジアレベルくらい、個の力で打ち破れるんじゃないか。

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このチームの雰囲気を変えられるとしたら、なんなのか。
戦いは始まってしまった。
最低だが、最低限の結果は残した。
実力を発揮できればアジア予選、なんてことはないはず。
精神論は好きではないが……

気合いだ×10!
by blue-red-cherry | 2007-08-24 09:17 | サッカー(FC東京以外)
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