MC's Act Like They Don't Know

「メーン」「ディスる」「練マザファッカー」。
これらみんなここ数日の検索ワードランキング上位に登場するワード。
地上波のパワー、恐るべしだね。

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見ましたか、9/4放送の「リンカーン」
芸人が違う畑に飛び込んで、揉まれ、成長し、お涙頂戴の「世界ウルリン滞在記」という企画で中川家のお兄ちゃんこと剛がこともあろうに日本語ラップのアングラきってのハーコー・ヤングブラッドのD.O率いる練マザファッカーに弟子入りするっつうぶっ飛んだ企画。
落とされたり見られたりする環境にあるようなので、機会があればぜひ。 

普通にエンターテインメントとして面白い。
笑える要素満載だし、実際何度見てもホロってきちゃう。
放送作家はかなりできるやつなんだろうな。
ある意味ベタベタな展開だけど、特異な言語感覚と、インプレッション強すぎるビジュアルをもったキャラクターを使い、さらにはあからさまな虚飾の中にリアルなライブ感を織り交ぜる構成力。

しかし、これは日本におけるヒップホップである種エポックメイキングな出来事になるんじゃなかろうかっていうのは飛躍しすぎか。
あのD,Oやらbay4kがプライムタイム、全国放送に堂々登場した事実だけでかなりすごいが、ともすれば日本でラップといえば、KREVAやリップはまだいいとして、ノーバディなんちゃらやらそれみたいな何か、とかが定義みたいになってる今。
それこそ強面でオラオラだけがクローズアップされるのはよろしくないとは思うが、こういうラッパーたちがいるってことをお茶の間に知らしめた事実。
何より、そこらへんのキッズがメーンとか、使いまくっちゃってる事実。
これって外来語ではあるが、日本語との組み合わせで異様に面白くなる、日本語ラップのワーディングの妙が理解されるチャンスなんじゃないかなんて、夢見ちゃう。
実際、検索されてるだけじゃなくて彼らのもとにはいろんな声が寄せられてるみたい。
これってやっぱり、ずっとなかった若い世代の新しい動きだよね。
ギドラとか、ライムスとか、ニトロとも違う新しいアプローチ。
先輩たちの背中を見てた結果とった新しいアプローチ。
このあとの動きが大事だと思うけど、ひとつ、成功だったんじゃないかな。

まあ恐らく、彼らはこんな深読みするやつが出てきたり、ヒップホップを安売りすんじゃねえっとかやっかむやつとか、何も知らずに「メーン」とか「ディス」とか言いまくるキッズが出てきたりとか、見た目おっかねえけど意外といいヤツじゃんなんて言われることとか、全部見越してやってると思う。
MC's Act Like They Don't Know。
誰がなんといおうと、D.Oはこの先も雷家族イチFRESHでアグレッシブなフローを聴かすだろうし、bay4kもSCARSでソロでその重厚でリアルな自分のシーンを切り取ってはスピットしていくだろう。
これはきっと始まりに過ぎない。

You must learn!
by blue-red-cherry | 2007-09-07 15:42 | テレビ
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