イン・ザ・プール

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奥田英朗の直木賞受賞作「イン・ザ・プール」、今更読了。

今公開中の映画「サウスバウンド」の原作が単行本で出た当時、真っ先に読んだのが奥田初体験で、しかもめちゃくちゃ痛快作だったのでこの人にはもともと良いイメージがあった。
ドラマや映画化もされててシリーズものでもある、評判の「イン・ザ・プール」。
連れに薦められて借りたものの、なつかしの言葉でいえば「積ん読」状態だった。

いざ蓋をあけてみればこれまた痛快作。
注射フェチでカメレオンのように実体を持たない、マザコンノボンボン医師・伊良部は、怒りを通り越して笑うしかないウザさで、心の病に苦しむ患者と読者を煙に巻く。
水泳中毒に逆ED、逆ストーカー、携帯中毒、そして激神経質。
5つの短編で伊良部に看られる患者も一癖も二癖もあるキャラばかり。

馬鹿馬鹿しいユーモアの中で、上記の変わった病を改善していく様にたまにハッとする。
ようは、誰の中にも潜む、人間の猜疑心だったり軽い闇を暴いては隠す、そんな感じ。
単純に巧いな、と感心する。

連作として成り立つのもうなずける。
まだまだ人間のダークサイドのトピックはいくらでもあるからね。
伊良部というフィルターが話を重々しくさせない裏で、テーマは意外と暗い。
このギャップがたまらない。

もちろん続編も読む。
しかし、ドラマで伊良部を阿部寛が演じているはずだが、さすがにカッコよすぎないか?
マユミさんの釈ちゃんは最高だね。
松尾スズキはまあ、ありだと思うけど。
いっそ、蛭子さんとかのがハマってそうだけどなあ。
西田敏行とか。
あ、彦麻呂もいいかもww
あー、オレも伊良部先生好きになっちゃってる。
by blue-red-cherry | 2007-10-17 08:53 |
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