日本×エジプト AFCアジアアフリカチャレンジカップ

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オシムジャパン、年内最終戦となったエジプト戦
10月半ばだというのにもう最終戦か。
一抹の寂しさを感じつつ、アウェーにはるばる乗り込んだエジプトの選手のほうがきびきび動いてた立ち上がりを見て、Jリーガーはそろそろ限界だな、と納得したりもした。

さて、海外組とACL対策として考慮された浦和の一部の選手が召集されず、今まで出場機会のなかった選手の起用も示唆された試合だったが、蓋を開けてみればいつものメンバー。
そしていつものメンバーは、まるでクラブチームかのような安定感を見せた。
空中戦に足元に、長短織り交ぜた早い攻撃を仕掛けてきたエジプトに対し、中澤を中心に阿部、両SB、鈴木啓太に中村憲剛、とにかく守りの意識が高い。
ゾーンの受け渡しも、フォローも、どちらも徹底されており、破綻しない。
唯一変化をつけた2トップ、大久保と前田が入った攻撃陣だが、こちらも遠藤か憲剛、もしくはえどちらかのサイドで起点を作り、スピードを上げてく段階で2人、3人と同じベクトルで動き出し、ダイレクトパスで崩していくというディシプリンは統一されている。
上記した召集見送りメンバーを含めた30人近くのユニットに関してはこの一年の戦いを通じて、オシムの戦い方が浸透していることを見せつける形だったと思う。

チームとしての最終戦、来年の予選に向けこのメンバーがベースになることを改めて確認する場だったようなので、真新しい驚きや喜びはあまりない。
個々の選手でいえば、大久保と前田の出来が出色。
2得点の大久保は体のキレが抜群で、ボール扱いの巧さとスピードといった持ち味だけでなく、周りを使う判断の速さも目立ち、充実振りをうかがわせた。
相方の前田もポストプレーが冴えた。
相手を完全に背負った形で踏ん張る、所謂電柱型ではなく、自らポジションを下げたりずらしたりすることでマーカーと一定の間を持ち、中盤からボールを引き出す動きは独特。
同時にスペース作りにも貢献しているので、大久保や山岸、ひいてはボランチやサイドバックの攻撃参加も促していた。
このタイプのポストをやらせたら日本一巧いと思う。
前田はジュビロで見るたびに思うが、本当に巧い。
高原に巻、矢野、田中達也にこの2人。
フォワード争いが激化してきたのはよかったんじゃない?

ACLにもナビスコにも優勝争いにも降格争いにも無縁の2トップが躍動した一方で、遠藤とか明らかに疲弊してる感じがしたよな。
鈴木啓太も省エネっぽかったし、休ませればよかったのに。
左サイドバック、駒野はよくやってるがやや物足りないんだよなあ。
いまいち精度が低いというか。
しかし加地くんのゴールには膝を打った。
オーバーラップから切り返し、落ち着いたシュートまで完璧なゴール。
ガンバに移籍して2年、あんなのできたんだと思わされること多数だよ……。

固定化されてきたのでスタメン奪取のハードルが非常に高そうだが、オシムは南アフリカまで今ちゃん連れてくと思うね。
いろんな駒の事情があったと思うが、今ちゃんを左のオフェンシブに置くという判断は、普段から東京の試合を見て、守備のタスクから自分を解き放ち前へと躍動する、鬼今野のプレーを知ってて、それが好きじゃなきゃできない采配。
こんな試合くらいボランチで長い時間試してほしかったが、気に入られてることは大事。
虎視眈々とポジションどりを目指してくれ、ヤス。

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押し込まれる場面もあったし、決定機も逃した中で4-1という結果は見事。
例えメンバー落ちたとはいえ、コンディションもモチベーションも高そうだったエジプト相手に結果として、良い試合ができてたと思う。
来年はいよいよW杯予選がはじまるわけだが、このチームをどうしていくのか。
所謂オシム的な人選を世にしらしめた昨年。
海外組の融合という大きなステップを消化しつつ、国内組のベースを築いた今年。
そして来年は結果が120%求められる中でのチーム作り。
最終予選に向けピークを作っていくために精度を研ぎ澄ますだけではダメだろう。
日程の都合で一部の選手しか試せてない五輪組やユース組との融合も気になる。
アジアカップを逃したことは正直、残念だったがチームの成熟度は高まっている。

来年もオシムジャパンから、目が離せない。
by blue-red-cherry | 2007-10-18 09:07 | サッカー(FC東京以外)
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