FC東京×ガンバ大阪 J1第32節

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うーん、微妙。
昨日の報道の前に振り返っておけばよかった。
テンションが上がらないが、ここしばらく良い話題のなかった東京に、久しぶりに一筋の光が感じられた試合だったので、ガンバ戦、プレーバック。

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「頑張れオシム」(まあ当然か)、「東京サポなら21日は国立」(行くけどさ)、と弾幕にもなんだか終戦ムードっつうか、「ガンバの息の根止める!」的な雰囲気はあまりなかった。
招待券を結構蒔いてたようで、3万人越えは立派だが、どこか牧歌的な感じ。
しかし、東京のメンバー編成はかなり興味深いメンツ。
赤嶺、石川の怪我に伴い、森村と池上がシーズン終盤にして初先発。
そして怪我から復帰したユウタと梶山がベンチに控えるというwktk具合。
今季は固まったメンバーで戦いつづけただけに(その閉塞感たるや…)、驚きと大きな期待を胸に、相変わらず強烈な日差しの中、バックスタンドで観戦スタート。

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なんだかんだいってもバレーとマグノアウベスの2トップはおっかない。
衰えがささやかれてるマグノだが、ひとたび前向いてボールを持てば、無敵。
独特の細かく刻むボールタッチで対峙するマーカーと自分の距離を、最も自分が扱いやすい距離で保ちながらゴールへ迫り、ペナに近づけばパスなりシュートなり、自由自在。
カウンターの状態、しかも同人数で守るとなると失点の場面みたいになる。
バレーの豪快さは愛すべきキャラ、で済まされてるのかな、ガンバサポ的には。
塩田のビッグセーブもあったが、どフリーで宇宙開発、2本くらいあったよね。
でもそこに至るまでが凄い。
あの図体で速いし、体の使い方上手いし、何よりポジショニングがいい。
2年後のバレーが出てたら、あっさり大量点で負けてたかもしれない。

1点で抑えたディフェンス陣もよくやったが、やはり初先発の2人について。
前日の報道によれば、選手生命をかけて臨むと話していた池上。
男だね~。
池上礼一、池上遼一。
さておき、池上と今野の関係は、今ちゃんがサリや福西と組むときみたいに第1ボランチ、第2ボランチみたいな明確な役割分担ではなくて、梶山と今ちゃんのように都度いい方が上がり、いい方がプレスに行く、みたいな関係性に近かったと思う。
闘志がかなりマックス気味だったので基本今ちゃんがボール獲りに行ってたけど。
それもガミの運動量あってのこと。
遠藤、二川があまり頻繁にポジション変えなくて助かった部分もあるが、ポジショニングは的確だったし、左右の散らしも効果的で攻撃の起点としても機能していた。
また前線への飛び出し意欲もあり、オールラウンダーを強く印象づけた。
腐らず力を蓄えてきた男の頼もしいプレーぶりに、胸が熱くなる。
そして小平の星・森村。
ルーカスが引いてもらいたいため、楔あり、サイドの起点になるために開いたりと大忙し。
課題とされるフィジカルを要求される場面が多かったが、及第点じゃないだろうか。
もう少し周りのフォローがあって、彼の持ち味である攻撃センスが発揮される場面があると良かったが、強豪相手の劣勢の中、前からの積極的な守備はチームを助けた。
来年、再来年が楽しみ。

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後半は度重なる不可解なジャッジと、優勝を狙ってるとはとても思えないガンバの無気力サッカーに腹が立ち、さらには怪我から復帰の生え抜きーズが負けず嫌いぶりを発揮し出したりと、バックスタンドの牧歌的な空気に絶えられず、久々にゴール裏で気合い観戦。
このエモい感じ、久しぶりだなあ。
ユウタが倒れたのを無視してプレーするガンバとか完全に火に油でテンション最高潮。

膠着状態だった試合を、2人のヒーローが打ち破った。
頑張ってくれた森村と池上が、それぞれユウタと梶山に交代。
怪我明けで、ガンバのプレーも荒れてきてたので不安だったが、杞憂に終わった。
2人とも相変わらず。
1点ビハインドで時間は刻一刻と進んでる中、センス溢れるボールタッチ、ほかの誰も持ってない抜群のキープ力、空気を変える展開力を見せつける。
2人にルーカス、栗澤も加わった小気味よいパス交換は見てて気持ちよかった。
パスサッカーが身上のガンバ相手に胸のすく思い。
ああ、やっぱりこの2人は東京の宝。
上に書いたような高揚感もあったんだけど、2人が帰ってきたスタジアムにはなんとなく、幸福感みたいなものもあったかも。
同点ゴールは必然だった。
ルーカスはよく振りぬいた(決して楽なゴールではない)。
レフェリーがまともだったら、決着もつけられた気がする。
モニのあれはファウルだが、イエローが妥当だろ(バレーに完全に遅れをとったモニの足の出方のほうが衝撃的だったが……)。

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出場機会がなかったフレッシュな選手が結果を出し、待望の怪我人が戻ってきた。
しかし残されたリーグ戦はあと2試合、それとノックアウトの天皇杯しかないんだよなあ。
シーズンオフをはさみ、それにいろいろ変わるようだから来季のためにというのもちょっと。
ただ、いろんなしがらみや感情を抜きにすれば昨日の東京は楽しかった。
1年間いろんな思いをしたけど、楽しい東京のサッカーを見る機会、今年は本当に少なかったような気がする。
どうだろう、あと2試合と天皇杯、選手たちもいろんなことを頭から振り払って、楽しく、何より勝つのは楽しいはずだし、できるだけ長く、オレたちを楽しませてくれないかな?
毎年そうであるように、オレは今までのチームと同じくらい、07年の東京が好きだから。

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初めて参加した「ビール工場見学ツアー」、良かったわ。
ビール党としては冥利に尽きる。
日を置いて、また応募しよーっと。
by blue-red-cherry | 2007-11-20 08:43 | FC東京
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