煙か土か食い物

煙か土か食い物_c0025217_1145442.jpg

「煙か土か食い物」、読了。

舞城王太郎の本をちゃんと読んだのは初めて。
以前仕事絡みで「好き好き~」を斜め読みしたが、斜め読みで理解できる文体・内容では決してなく、どことなく避けていたが食わず嫌いであったことがわかってよかった。

好き嫌いが分かれるのは分かる気がする。
勢いとも偏執ともとれる攻撃的かつ複雑な言い回しはやけに現実的というか、口語、しゃべってる感覚に近く、ライトなのかなんなのか、オーソドックスな小説とは一線を画す。

書き方は個性であってファッションであって、作品の本質とは違う。
でもこの人の文体はこの人の個性以上のものっつうか、作品そのものかも。
書きたいことを伝えるには多分、こういう言い回しだったり、ノリだったりなんだろう。
スピーディーでアグレッシブな文章は、過去・現在・未来が混在してめまぐるしく展開するミステリーと、登場人物の精神世界を深くえぐる物語にピッタリ。

奈津川一家物語。
ミステリーでありながら、複雑なようで根は単純な家族の、ホームドラマでもある。
破壊的な暴君親父と四兄弟だが、最も暴力的なのが二郎ってのがいい。
ラーメン二郎に通ずるものを感じたのは、オレだけだろうか。
中途半端な暴力描写は笑えないが、徹底した暴力描写には好感が持てた。

どんなもんかと思ってたが、結構ぐいぐい引き込まれた。
三池さんとかで映像化したらオモロイんじゃないだろうか。
by blue-red-cherry | 2007-12-19 11:46 |
<< 豚しゃぶ肉のみぞれ煮 さぬきうどん NRE&めりけんや >>