ディパーテッド

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マーティン・スコセッシ、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン。
大作らしい大作、「ディパーテッド」を見た。

香港発のオリジナル、「インファナル・アフェア」は未見。
だからマフィアの潜入捜査をする警察と、警察に潜り込んだマフィアの話、オレにとっては「ディパーテッド」がオリジナル。

女子供向けの小説が続いてたせいか、骨太ハードボイルドな男、いや漢の世界にグイグイ引き込まれた。
深夜の2時間半もまったく苦ではない。
先に書いた前者=ディカプリオ、後者=デイモンの対立構図、直接の対立こそないものの、警察×マフィアという環境の対立、そしてそれぞれがその中で偽マフィア×マフィア、偽警察×警察のバレそでバレないスリリングな対決をしてるもんだからまさに手に汗握る緊張感が頭から尻尾まで詰まっている。
組織のために尽くしながらその実、その戦いは間違いなく孤独、という事実に男の人生の悲哀が詰め込まれている。
しびれる、しびれるねえ。
悪に染まることを拒否しながら悪と同化しなければいけない極限状態の苦悶、ディカプリオの熱演が胸に迫る。
一方であらゆるものを裏切り続けるデイモンの醸し出す悪、それもまたマフィアという絶対悪の中で大きく揺れ、もがく。
奇しくも2人が同じ拠りどころを求めるところなんか、たまらなく切ない。

エンディングがまたいい。
男の戦いに甘すぎるハッピーエンドは似合わない。
善と悪がめくるめく世界に正解はなく、また勝者も敗者も天使も悪魔もない。
ただただ悲哀に満ちたハードボイルドな世界に、どっぷり浸かれた。
いいよ、「ディパーテッド」。
by blue-red-cherry | 2008-01-08 15:47 | 映画
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