2008年のナビスコカップ、東京が属するグループBは緑とのダービー、清水に磐田の静岡ダービーと、ダービーグループとなった。 緒戦は日本平に乗り込んでのアウェー清水戦。 各組1位抜けと2位チームの上位2チームが決勝トーナメント進出というレギュレーションを考えると勝ち点1でも欲しいところだったが、こんな日もある。 折からの強風と降ったりやんだりの雨模様で肌寒いスタジアム。 去年、ノリオが爆発した試合の暑いくらいの日差しが懐かしい。 空がどんよりしてると、富士宮焼きそばも豚串もどうも、食指が動かない。 その前に河岸の市で単純に暴食してきたわけだが。 さて試合。 神戸戦→△、新潟戦→◎、そして今回清水戦→×、と立ち上がりが安定しない。 受けるサッカーは志向も練習もしてないだけに、端っから飛ばしていかないとつけ込まれる。 失点にこそ繋がってないが、ここ3試合、相手のキックオフのボールでゴール前まで迫られたりしてる場面が多く見受けられる。 入り方、多少オーバーなくらいに飛ばしてったほうが開き直れそうに思う。 入り方がまずかったのかどうか、早すぎて分からなかったが、失点した場面に代表されるように、サイドバックとセンターバックのマークの受け渡しがうまくいってなかった。 中盤がかなり流動的でフォローがあまり期待できない以上、サイドバックの攻撃参加は常にリスクを伴う。 長友も徳永も自重しながら機を見て、という考えだっただろうが、徳永を上げる展開が多かったこの試合では右のセンターバックを勤めた吉本と徳永の間に、特にカウンターの際、矢島やフェルナンジーニョへのマークがはっきりせず、ギャップを作られては突かれていた。 前線があまり機能していない試合ではサイドバックの攻撃参加が欠かせない。 ここのリスクに対してはもう少し、対策を詰めておく必要がありそう。 PKは不運だったと思うが、西澤、矢島の2トップにはかなり、起点になられていた。 モニ、吉本だけの問題ではなく、ディフェンスラインとボランチ、サイドバック、チームとしてどう守るかの反省が必要ではないだろうか。 出鼻をくじかれたものの、平山の同点弾前後はよく持ち直していた。 相変わらず好調な平山の楔を起点にエメ、栗澤、長友が絡む左サイドに起点を作り、梶山得意のワイドな展開でフリーの徳永を使ってクロス、そのパターンが何度も繰り返された。 サリがオーバーラップしてのクロスを平山が叩き込んだのはその繰り返しの成果。 しかしこれを除くと、青山、高木のコンビは高く、強く、跳ね返されつづけた。 徳永に渡ってから、石川やエメを中心にもう少し絡めれば、違ったチャンスが作れたはず。 残念だが、今野、羽生の抜けた穴は小さくない。 サリと栗澤は破綻ないプレーをしたが、あのポジションに今のサッカーで求められていることからすると、まだ足りない。 何もフィニッシュに絡む仕事ができないにしても、ムダ走りも少ない。 トップの平山にシャドーの石川、エメ、梶山がタクトを振るうにしても、相手がきっちり人数そろえてきたならばあと1人、の動きが絶対に必要であり、それがないゆえの手詰まり感を感じた。 アイデア不足や連携不足はすぐに埋まるものではないが、最低限、もっと走らなければならない。 梶山がいまだ、フィットしていない。 確かにワイドな展開は彼ならではだし、中盤で相手を寄せ付けないキープ力は唯一無二の存在感。 しかしリズムがしっくり来てないように思う。 中盤の働きバチたちは前やサイドのフォローこそうまくいっているが、梶山へのフォローが少なく見える。 いくら梶山といえど、やや任せすぎではないか。 あそこをもう少しフォローしてあげて、また梶山に戻して展開、とか、そういう流れが出てくれば彼もノるだろうし、また彼も簡単にやるとことキープするとこと使い分けられるだろう。 今はどちらの責任ともいえないが孤立する場面が目立つ。 挙句、ミスパス。 昨日は自滅して、いつかのムラだらけの梶山に戻っていた。 どう考えても梶山の出来がこのチームを大きく左右するだけに、彼をもっと上手に生かして戦えないものだろうか。 好調石川に変えてカボレを投入した後半。 石川個人としては好調を維持しているように思うが、信じられないくらい、前半はほとんどボールに絡まなかった。 昨日のメンバーだったり、清水の守り方だったり、いろんな理由があると思うが、もったいなくはあるがあの交代は間違ってないように感じた。 カボレを入れての2トップ、中盤ボックスのやり方はファーストチョイスではないゆえの未成熟さは変わらず。 しかし、平山・カボレの2トップは、連携不足に目を瞑れるだけの魅力はある。 ハイボールには平山が徹底的に勝ち、スペースをつく長めのパスには快足を飛ばしてカボレが追いつく。 縦への展開が増え、中盤省略する場面も多くなったが、コーナーの数が多かったことに象徴されるよう、相手のディフェンスラインへ十分な脅威を与えていた。 ただしフィニッシュにいたらなかったのは、そこに中盤が絡めていなかったり、これをカードとするならばもっと、練習しなければならない。 前回と同じく中盤ぽっかり、セカンドボールはほとんど拾われていた。 ベンチにカボレと赤嶺を置いてたりと、ボランチの選手がいなかったのも響いたかも。 やりたいサッカーこそ出来てなかったものの、押し込む場面が増えていただけに3点目が痛かった。 東京から見に行った人たちに希望をくれたのが大竹。 積極的な姿勢は変わらず、得点を意識したか、何度も仕掛けた。 ペナ内、ゴールラインギリギリのところをキレのあるドリブルで侵入し、角度ないところからのシュート、興奮した。 終了間際にもエリア内で梶山のパスを受け、シュート性のクロスを通す。 エメを制してキッカーとなり、そのキックでカボレの頭にどんぴしゃであわせたコーナーキック。 西部のポジショニングに合致してしまったが、壁の頭を超え、きちんと枠内に落としてきた直接フリーキック。 終盤、誰よりもゴールの匂いを漂わせていたのは間違いなく、ルーキーの大竹だった。 スタメンとして見たい気もするが、今のスーパーサブとしての切れ味も捨てがたい。 すっかり期待の持てる選手、頼もしく、楽しみな存在。 攻守に課題は少なくない。 メンバーが変わってもやり方変えずに済むのが理想だが、少なからず差はあり、臨機応変な戦い方が求められる。 五輪組も抜ける日曜、さて、どんな戦いを見せてくれるのだろうか。 まずは失点しないこと。 それと繋ぐサッカーをどこまでやれるのか。 楽しみにヤマハに鈍行列車で行きますよ! さぁ~ん失点は世界のパルアツのせいです、きっと。
by blue-red-cherry
| 2008-03-21 16:25
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