希望の国のエクソダス

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「半島を出よ」ではその軍事面と東アジア情勢の深部にまで迫った描写と知識の奔流に圧倒されたが、今回はもっともキライな分野であることも重なり、経済の描写に苦しめられた「希望の国のエクソダス」、随分前に読了。

この本の初出が2000年の話。
描かれる舞台は2002年から始まり、今を追い越していく。
「半島~」でもそうだったんだけど、バブルの崩壊の負債を不景気に見舞われた業で精算した気になってる国の退廃っぷりはやけにリアリティがあって怖い。
というかこれを読んでる間もアメリカ経済の一挙手一投足に翻弄される(と思う)日本経済。
この国は終わってる、って言い始める人も出てきてて、村上の危惧、きっと意識の高い人は同じように思ってたんだろうけど、恐れていた自体に向かっているんじゃないかと思わせられる。

この人お得意のパターンだけど、一縷の望みとして「希望」を担わせられるのが、子供たち。
2000年の頃、ネットを駆使して大人たちをおびやかす中学生にどの程度のリアリティがあったかどうかはわからないが、今現在、こんな子たちがいても全然おかしくない。
むしろ危機感の麻痺というか、諦めムードの大人たち(オレもかな)を見てれば、何かをできるとしたら中学生くらいが妥当なのかもしれない。
そういえばこないだモンハン発売日にビックカメラの行列にいたとき、狩猟に勤しむ中学生たちのギラついた目はなんか、怖かった。
今の子たちってどんな勉強して、どんな風に遊んでるんだろうなあ。

またしてもこの国の未来を激しく憂う気持ちが芽生え、どうにかしなきゃかもしれないという危機感の萌芽があったが、結局何もできない感で飲み込みつつ、喉に引っかかってる感じ。
煽られ耐性がないとキツイな、この手の話は。
危機感、危機感ねえ……。
by blue-red-cherry | 2008-04-07 22:46 |
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