HARD CANDY

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ネプチューンズとティンバランドが、バースとフックだけでなくブリッジにきっちり展開をつけたメロ+ビート、得意の打楽器リズム隊+シンセをはじめとした電子音唸るハイブリッドサウンド全開のトラックを用意して、その上をポップスターが躍動する、つまりオレだけのジャスティン・ティンバーレイク1stを思い起こさずにいられないポップでダンスなアルバム、マドンナの「HARD CANDY」

例によって歌ものを深く語る造詣は持ち合わせていないので、肉体的な感想をスピットする。
ネプチューンズは速いの作ったときのほうがドラムにもベースにもウワモノにも個性が出るし、まとまる気がする。
ネリーの「Hot In Here」とか、かなり好き。
だからアフリカンなドラムで構成したシンプルなバースに後半から妖しいベースっぽい音色を強いて、一転して明るめなシンセでフックのメロを奏でる「Candy Shop」でのっけからもってかれた。
その後もオルガンチックな鳴りで疾走しつつ、ここでも調子に乗って連打されるシンセがフックを飾ってかつ、ミニマムなドラムブレイクが挟まったりする「Give It 2 Me」、クラップ音とシンセ、デジ感と楽器感の混ざり具合がちょうど良い佳曲が揃う。
音数も多いし、なんかちゃんと作ってる気がするんだよなあ。
適当にドラム叩いて、シンセ適当に弾いてって、それがハマってクリプス大好きだったりするんだけど、やっぱしっかり作ったヤツはいいよ。
無駄に適当なラップのトラック作るんなら、N.E.R.Dと歌モノにシフトしちゃって才能爆発させてくださいよ。

ネプ×ティンバだったら断然ネプ派なオレですが、このアルバム、好きな曲はティンバのが多かったりする。
キムタクドラマの「Miles Away」は、そりゃーこんなバッキバキのアルバムの中からだったらこれ選ぶわなっつうくらい、アルバムの中ではもっともまともな曲だが、アコースティックギター奏でるメロの美しさは秀逸。
個人的には「Dance 2night」がたまらない。
クラシカルな四つ打ちを下敷きに、フックに向かい徐々に高揚感を煽る作りはダンスクラシックのそれで、オーソドックスな、「Dance tonight, Dance tonight」ってフックが胸躍らす。
前衛的なトラックメイカーとしての印象が強いティンバだが、刺激に満ちたというか、攻撃的な作風はシングルカットの「4 Minutes」に留まり、ビートメイカー、メロディメイカー、その音楽家としての引き出しの多さに感心。
ジャスティンの最近のアルバムも聴いてみたくなった次第。
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4 Minutes

なんだかんだいって、この10数年、ヒップホップが生んだ才能としてこの2大巨頭を超えるものはないだろう。
そんな二組が本気を出したアルバムが悪いはずはない。
しかし、この手のアルバムでバラードないってすごいな。
全曲踊れる。
8月で50歳の大台を迎えるマドンナの、そんな攻撃的姿勢が一番すごかったりする。
by blue-red-cherry | 2008-05-27 19:14 | 音楽
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