ドイツ×スペイン EURO2008

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Jリーグの再開に比べればトーンダウン(笑)なのはJを追っかけてるものとして仕方なし。
でも1ヶ月に渡る長い期間楽しませてくれたEUROのフィナーレ、「ドイツ×スペイン」をTBSにて生視聴。

アラゴネス監督が「これからは多くのチームがスペインをお手本にするだろう」といえば、決勝点のトーレスは「正義の勝利」と息巻く。
ドイツが悪だったかといえばそうではないが、スペインの華麗なアタッキングサッカーが貫かれた末の勝利に、今朝は朝から多くのサッカーファンが酔いしれただろう(酒は飲めなかっただろうが)。

決勝点はトーレスの気合と身体能力がラームとレーマンの集中力を上回ったゴール。
トーレスは値千金のゴールを奪ったわけだが、それ以外にもクワトロ・フゴーネスが前を向いてプレーすべく、体を張った、すべてのプレーに拍手を送りたい。
甘いマスクに隠れた闘争心に感服。
大会通じての活躍はビジャの後塵を拝したが、この試合での活躍は次のシーズン、その先のステージへ続いていくだろう。

クワトロ・フゴーネスを支えたといえばマルコス・セナ。
セナといえばアイルトン・セナだが、マルコス・セナの名もこの大会で大きく広がったはず。
ブラジル出身の選手としてEURO初戴冠とのことだが、その献身的な働き、爆発的な運動量と攻守におけるシュアなプレーは常に光った。
この試合でもドイツの中盤から前線を分断し、激しいチェイシングと冷静なインターセプトを見せたかと思えば、試合終盤に見せたダイナミックなオーバーラップ!
攻守の歯車が両輪かみ合ってこその現代サッカーにおける重要なプレースタイルを体現していた。

件のクワトロ・フゴーネス。
クワトロ・フゴーネスってカッコよくて使ってるのは完全にミーハー心ですww
後半、セスクがアロンソに、シルバがカソルラに替わったあとも変わらず創造的な中盤だった。
アイデアの豊富さは言わずもがなだが、どんなに狭い局面でもそのアイデアを実現する技術、それはプレッシャーの中でのトラップだったり、インサイド・アウトサイドからトゥキックまでを駆使するキックの種類、基礎レベルの高さが支えていた。
そしてアイデアの共有。
高いレベルを全員が志向しているからこそのワンツーであり、スルーパスでありダイアゴナル・ランである。
無冠の無敵艦隊の躍進が語られる際、チームのまとまりが引き合いに出されていたが、まさにこのサッカーを支えたひとつの要素だと思う。
シャビの落ち着き、セスクのダイナミズム。
イニエスタとシルバのシャープネス。
見事なハーモニーだった。
そうそう、決勝においては守備面での貢献も見逃せない。
攻撃時こそ自在なポジショニングにドリブル、パスで魅せてくれたが、守備時には中盤を両サイドからフラットにブロック形成し、各々のゾーンをきっちり守ってきた。
この綺麗なゾーンの後ろにセナが備える磐石の守りを前に、ゲルマン魂も沈黙するしかなかった。

攻撃面が目立つスペインだが、カシージャスと4バックの堅さも賞賛されるべき。
カシージャスはブッフォンとのPK対決を制し、その後もビッグセーブを連発した。
素晴らしいGKがそろった今大会だったが、ナンバーワンと呼べるだろう。
カプテビラ、セルヒオ・ラモスはそこまで目立った攻撃参加こそ見られなかったものの、ビルドアップも含め後方支援は徹底されていた。
マルチェナのハードマークは相手ストライカーの苛立ちを常に誘った。
闘将の名に相応しい鬼神の如きファイトをしていたプジョルには、頭が下がる。

こうして考えると、スペインは優勝に値するチームだね。
グループリーグでのビジャのブレーク、リーガ得点王として貴重な働きをしたグイサもいる。
ビジャを除けばファウルトラブルや怪我などのアクシデントが少なかったこともプラスだっただろう。
2年勝ち続けての欧州制覇は、ようやく手にした無敵艦隊の名に恥じない成績だ。
なにより小気味良いパスサッカーが手にしたビッグタイトルは、世界中のサッカーファンを喜ばせたと思う。

フランスの凋落をあげるまでもなく栄枯盛衰、群雄割拠のサッカー界。
グループリーグを華々しく飾ったオランダ、ヒディングマジックのロシア、意地を見せたイタリア、ドイツ。
ポルトガルをはじめとして、悔しい思いを抱えたまま大会を去ったチームも少なくない。
2年後のワールドカップ、世界の勢力図はどうなっているんだろうか。
楽しみは永遠に尽きない。
by blue-red-cherry | 2008-06-30 21:06 | サッカー(FC東京以外)
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