公開が迫る劇場版に思いを馳せつつ、「20世紀少年」と完結編の「21世紀少年」を3日くらいかけて一気に読みきった。 学生時代~社会人序盤はスピリッツを毎週買っていたので、それに単行本もきっちり追いかけてて、16巻くらいまではまともに読んでたんだけどなぜかその辺で離脱。 その後フィナーレを迎えたこともしってたんだけど、これまたなぜか追ってなかった。 件の映画の話をしてたときにその話をしたら先輩が貸してくれて、今にいたる。 真相を知ったわけだが、なんつうかああいうまとめ方か、と。 ことあるごとに強調されたワード、"ともだち"、"子供が作った話"、この辺はやはりキーワードであり、核心。 8年に渡る長期連載は70年代から世紀末を経て2015年、ド真ん中で読んでたと思われる読者層の過去~現在~未来を通過する展開は大きなスケールであり、その実我々読者の誰もが経験し得る、童心、夢に始まり成長し、挫折や認識することで喪失するもの、その果てに見えない未来へ向かうという、なんとも等身大の物語のように思えた。 ケンヂは遠藤ケンヂの名のとおり、エンケンがモデルなんだね。 でも映画は唐沢なのか。 エンケンじゃあ893っぽすぎるかw 正直、2部でのケンヂはあまり好きじゃない。 オレの求めるヒーロー像とはちょっと違うのかも。 どちらかというとオッチョのほうがヒーローっぽいな。 どちらも人間臭いところが単なるヒーローものじゃない深みなんだけどさ。 "ともだちワールド"とかあの辺で挫折したんだけど、今回ゆっくりじっくり、かつ一気に読んでみたら別に分かりにくいことなんかない。 小泉響子が、ヨシツネが、カンナがケンヂが万丈目がそうしたように、ともだちの世界に身をゆだねることが、この作品に近づく術だと思う。 今流れている第1部のトレーラーを見る限り、期待できると思う。 この大河コミックをきっちり再現できたら、いい映画になるんじゃないか。 今は8年に渡って描かれたひとつのロマンの余韻に浸りながら、期待して待つとしよう。
by blue-red-cherry
| 2008-08-12 00:44
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