Represent

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神泉までラーメンを食べに渋谷の街を闊歩。
なんとなしに選んだBGMはファット・ジョーの1stアルバム「Represent」
やっぱこの街にはラフでタフなヒップホップがよく似合う。

すっかりメジャー感の漂うアーティストになったファット・ジョーだが、それ自体をネガティブに捉えるつもりはない。
DITC一番の稼ぎ頭って考えたらなんてポジティブなんだろう。
確かに今もダイアモンドDやショウビズの手がけるいなたいサウンドが好きだし、引っ張り出してくるのは初期の音源が多いが、それとこれは別。
趣味の問題で最近のは聴かず嫌いなんだから、とやかくいえる筋合いでもない。
とまあそんなことはどうでもよくって、このアルバムが単純に、まさしく90年代のヒップホップを文字通りレペゼンしてる良作であって、オレはそれがすごく好きなんだわ。
wikiでクレジットを眺めてみると、ほとんどの曲がダイヤモンドDプロデュース。
このアルバムを代表する「Flow Joe」「Watch the Sound」も、「The Shit Is Real」もダイヤモンドってホントか?
「The Shit Is Real」のアルバムバージョンはビートナッツじゃなかったっけ?


Flow Joe

このアルバムを乱暴に色分けすると、「Flow Joe」タイプと「Watch the Sound」タイプに分けられる。
前者は重く、太いビートをベースにドラマチックなウワモノが乗る。
「Flow Joe」なら空間的な広がりを感じさせるホーンが鳴り渡り、金属音の残響でヴァースを引っ張る不穏な雰囲気に満ちた「Bad Bad Man」「Livin' Fat」にいたってはウワモノすらも極力排除したヘヴィなトラックに仕上がっている。
名前は知らないが、ヴァースのピアノ、フックのホーンともに定番ブレイクをループした「Da Fat Gangsta」もファット・ジョー仕様な重さを感じる。
見た目のキャラクターもあるが、彼が歌うトラックにヘヴィネスというキーワードは意図してかせずしてかはわからないが、一貫して感じる。
おっと、ヘヴィ級の中でもヘヴィ級、アパッチとクールGラップとマイクを回す「You Must Be Out of Your Fuckin' Mind」を忘れちゃいけない。
ブーン…ブーン…って終始ヘッドフォンを揺らすほどの重いベースが響き、鳴り物も不協和音を思わすイカレたギター。
フードを被りたくなること請け合い。


Watch the Sound

一方の「Watch the Sound」タイプ。
小気味良いギターリフのループに様々な打楽器が打ち込まれるにぎやかなサウンドの「Watch the Sound」だが、ファンキーなネタ感強いトラック、乗るラップ含めて所謂ミドルスクール臭がぷんぷん漂う。
「The Shit Is Real」もこの部類。
こっちのほうがベースのうねりが強調されてグルーブ感が強く、ヴァースにフックに適度にホーンが散りばめられ、踊りやすさでは人気のプレミアバージョンを凌駕している。
フィルターがかったようなくぐもったベース、疾走するドラムス、正統派ミドルスクールを感じる「Get On Up」もこの系譜だね。
フックのJBの「Get On Up!」って声ネタ、もうごっさファンキー。

無理目な分類にハマらない曲もあるわけだが、ループのつなぎに若干の荒さを感じながらもアルバムでもっとも美しいいサンプリングサウンドを聴かす「Another Wild Nigger from the Bronx」も聴き逃せない。
ジャズピアノのループにサイプレスヒルの声ネタ!
ヒップホップ。

93 till infinityを地でゆくアルバム。
文句なしの傑作だ。
でもまあ、「The Shit Is Real」はDJプレミアバージョンですな。


The Shit Is Real (Premier Remix)

by blue-red-cherry | 2008-09-16 21:44 | 音楽
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