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上司がジャイアンツ上原の凋落ぶりを嘆いていたが(それでもまだ中日打線は抑えられるけど)、音楽においても変らず、絶頂期のフォームを維持し続けることって難しいと思う。
「Dayly Operation」や「Hard to Earn」を作っていたプリモとそれ以降のプリモ、作品だけ切り取れば別人だ。
しかしことラージ教授ことエクストラPこと、ラージプロフェッサー、彼に限ってはあまり変ってない。
絶頂期のグループ名を冠した新作、「MAIN SOURCE」には90年代と変らないフレッシュサウンドが詰まっている。


Hot: Sizzling, Scorching, Torching, Blazing

動きのイナタサも変らねえww
2曲目に登場するこの「Hot: Sizzling, Scorching, Torching, Blazing」のように、トレードマークであるサンプリングサウンドに足して弾いてる曲も結構ある。
思ったより走ってる曲調が多いのもかの時代を思い起こさせるのかもね。
イントロなしで一発目から上げてく「The Entrance」のギター使いも最高、これもGラップの「Road to the Riches」ばりに走ってる。
前にもどこかで書いたけど、2分強、所信表明みたいにスピットする、こういうアルバムの入り方、普通にべしゃりのイントロ入れるよりラッパーらしくって好き。
教授脱退後のメインソースに加入したラッパー、Mikey Dをフィーチャーした、夢の新旧メインソースマイクリレーの「Pump Ya Fist」もスピーディーなブレーク。
この辺はブレーカーが喜びそうなくらいの速さ&ループだな。
Mikey Dのラップも気合入ってていいわ。

BPMを落としたミッドテンポでネタ感の強い曲なんかはやっぱり真骨頂。
Everyone’s gotta make a livingって定番フレーズをサビに鳴らす「Maica Living」は、ベースが心地よく、奥行きある鳴りものが「らしい」トラック。
語りかけるように淡々とラップする「In The Ghetto」も安心して聴けるスタンダードヒップホップ。
ちょっと毛色は違うが、往年の「Mad Scientist」を思い出さずにいられないループと、強めのラージ教授のスピットがたまらない「Hardcore Hip Hop」、フックのスクラッチともどもバッキンザグッドオールドデイズでヤラレるわ。
MURO氏「真ッ黒ニナル迄」と同ネタ使いの「Sewin' Love」も掘り師シンパシーなんだろうけど、クロいぜ。

グっときたといえば、10曲目からの3トラック。
ギャングスターの2nd、3rdでジェルーとグループホームをイントロデュースしたマイクリレーをヘッズなら覚えているはず。
「I’m the man」、「Speak Ya Clout」。
どちらもリル・ダップとジェルー、グールーの短いバースを繋げた曲なんだけど、ラージ教授は10曲目からスキット並みの短さの3トラックでこれへのオマージュしてるような気がするんだよね。
「Ru Dope」でジェルー、「Dap」でリル・ダップ、「Noyd」でビッグ・ノイドがスピット。
どのトラックも90’sイーストコーストフレーバー全開で、心なしかプリモ(当時の)っぽく聴こえるし。
こういうの大好き。
オレらがガキの頃聴いて育ってきた音が今、現在進行形で繋がる。
ベテランに感謝したくなる。

ピアノがいい間隔空けてメロを刻み、フックで暑苦しくKRSの「クラシック!」という声をリフレインする「Classic Emergency」も渋いなあ。
明るさ全開のフックと、ちょっぴりスリリングなバース、展開の差異が面白い「Large Pro Says」もしっかり作られてる。
スタイルズPとAZをゲストに、ストリートヒットしたシングル「The Hardest」では、MCとしてまだまだ健在なところを見せ付けてる。
サマーマッドネス系というか(Kool and the Gangのね)、オレん中では「港系」と名づけてるピロり気味の音色が中毒性高い。

いやー、いい。
金かかってなさそうだけど、バジェット100倍くらい違いそうなリル・ウェインのアルバムとか、最前線のヒップホップと比べても全然遜色ない。
比べるのはナンセンスか。
エバーグリーン。
ビートとライムがありゃそれでいい。
つか俄然クラシック聴きたくなっちまった。
聴きこんでない新譜が溜まってるのにぃ…。

さすがにこの頃↓と比べるとふけてるわww


by blue-red-cherry | 2008-10-24 19:48 | 音楽
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