2007年 05月 15日 ( 2 )

アヒルと鴨のコインロッカー

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久々に一冊、小説を読み終えた。
大好きな伊坂作品の中で、少なくなってきた未読の中から「アヒルと鴨とコインロッカー」
ランチ後の憩いの時間を中心に、1週間くらい、楽しませてもらった。

文庫になったのはことしに入ってからだが、作品自体は2003年のもの。
多少の時代感を伴ってこその現代小説の魅力だし、彼の作品はそのときどきの空気を微妙に嗅ぎ取ってて、それはそれで楽しいんだが、どこか時間を超越した魅力がある。
エバーグリーンっていうの?
仙台という舞台が、どこか時間の流れを穏やかにしているのかも知れない。

今作は主な登場人物は限られ、その少ないキャラたちの物語を、2本の時間軸をクロスさせながら描くスタイルで、得意の群像劇を工夫した感じ。
頭数が少ないし、現在と過去を同時進行させることによって、物語の道筋は中盤くらいにははっきりと見えてくるのだが、分かっている結末に向かう切なさ、みたいのがかなり巧みに描かれていた気がする。
もちろん、「おお、その手があったか」的なミステリーの喜びもあるが、伊坂作品が好きな人なら尚更、展開と行く末をイメージすることは、そう難しくはない。
だからといって作品の価値を下げていることはまったくなく、むしろ先の展開に気を揉まないからこそ、どっぷりと物語の世界に入り込めたのかもしれない。

椎名、川崎、琴美、ドルジ。
この話を動かす中心の4人のセリフは、胸に響くパンチラインの連続。
等身大ながらもそれぞれに、浮世離れした設定を持つ彼らの運命や言葉は、近くて遠く、ありえないようで誰の身にも起こりうりそうで、とにかく胸に響く。

またしてもハッピーでもサッドでもない余韻を残した終わり方が、期待を裏切らない。
森羅万象、何が起きても不思議でない人生なのに、自分の人生の平坦さに辟易してる人は多いだろうし、オレも日々、仕事に追われて過ぎ去っていく時間に焦燥感や諦観の念がある。
でもそんな自分の人生を客観的に見てみること、そんな見方も教えられた。
雌伏のない道のりかも知れないが、その人生は人の人生という大きな物語にも関わっていて、自分が主人公の物語ばかりにとらわれていては気付かない影響がある。
世界で50億もの人が生きているんだ。
このオレのちっぽけな人生がどう、他の人とリンクしてるんだろう。

なんだろう、この人の作品は。
共感してるようで、憧れてしまうような。
ミステリーというよりはファンタジー、そんな捉え方をさせてもらいながら、読んでいる。
by blue-red-cherry | 2007-05-15 02:12 |

ととどん 恵比寿店

海鮮丼デザイアーにピリオドを打ったぞ。
いい天気だったので公園ランチにしようか悩んだが、後引きそうだったので早めに。
同じとこも、なんなんで新規開拓。
「とと兵衛」と母体が一緒らしい、「ととどん」

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海鮮丼のファーストフードということらしく、価格帯がなかなかだ。
サーモンネギトロ丼、390円からそろう。
づけマグロ丼もワンコインで食べれる。
ベースが安いので欲張って最高値の海鮮バラエティ丼、690円。
カウンターが1、2階あわせて10席以下と少々手狭な店内はOLさんが中心で変な心地。

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刺身の内訳は中トロ、サーモン、かんぱち、いくら、平目。
これだけ種類そろうと嬉しいね。
各2、3切れはある。
いくらもたっぷりで、崩れそうな盛り方だ。
築地にも店だかなんかがあるらしく、ネタは新鮮。
丼が若干小ぶりで、米もやや少なめかな。
プラス100円の大盛りは、ネタとご飯と両方らしいので、次は大盛りだな。
食べおわりかけで気付いた鹿児島産の甘口醤油が意外にあってて、美味かった。

安さでいくなら違うメニューにしとけばよかったかな?
全部のせからくだってくのもありか。
安いし近いし、また来る。
by blue-red-cherry | 2007-05-15 01:13 |