2008年 06月 26日 ( 3 )

The Formula

カニエやネプチューンズの革新的なサウンドに物凄く期待する一方で、常々90'sのヒップホップを再生しているように、ビーツ・トゥ・ザ・ライム、ストレートなヒップホップを吸収していないと干からびる。

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今、いちばん古き良きの遺伝子を受け継ぐストリクトリー・ヒップホップのサウンドメーカーといえばナインスワンダーでしょ。
プレミア直系と言われたのも今は昔、変らずプリモ風味なチョップンロールは聴かせるものの、声ネタの早回しの巧さは他のプロデューサーの追随を許さないし、ソウルフルなネタ選びはソウルブラザーナンバー5以内であることは間違いない。
そのナインスワンダーと、バックショット率いるブートキャンプクリック周辺で固められたダックダウンレーベルが組んだのは昨今のヒップホップ界における幸せなトピック。
いくつかの良質なアルバムを出してきたが、バックショットと組んだ2作目の「The Formula」の出来がすこぶる良い。

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Go All Out

ブラックムーンの代表作、「I Got Cha Opin(remix)」へのオマージュを感じさせる「Go All Out」
PVもthrow backだけど、ホーンの鳴りはまさしくあの頃の質感。
バックショットの変らぬフロウ、固めの韻をスピーカーにまとわりつくような粘質の声と、合いの手に入ってくるゆるめの女声。

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Hold It Down

ビギー、ジェイZがブルックリンの光だとすれば、ブーキャンやMOPはブルックリンのなんだろね?
なんだろね?のほうに入ってくるタリブ・クウェリをゲストに迎えたシングルの「Hold It Down」の高揚感もたまらない。
これもまたホーンがネタの決め手だが、哀愁漂うストリングスとともにヴァースを常に扇情的に奏でる。
ちょい渋めの男声ボーカルがその煽りを決定的にする。

楽器でいえばホーン、それとボーカルのはさみ方のうまさが際立つこのアルバム。
女声ボーカルから入る「No Future」は美メロ。
美麗メロ。
弦を弾く一音一音が切ない感じの響に聴こえる「Whassup With U」なんかは、ピークを過ぎたあたりの時間に大人のフロア映えしそう。
早回しのサンプルと、落ち着いたシンプルなライムがピッタリのピースなサウンド、「Here We Go」もいい。
ラストを飾る「Man Listen」もソウルフル。

1プロデューサー+1MC、さすがの統一感がある。
全体的にらしさが出てる固めのドラム、スネア、キックに、硬軟織り交ぜたメロやネタの展開で、統一感はありつつもトラックのバリエーションは多彩。
ナインスワンダー好きならば間違いなく気に入る。
すべて彼のアベレージを超えてきてるんじゃないだろうか(そもそも最近の彼はアベレージが高い)。
バックショットは変らないからこその良さをこれでもか、と味あわせてくれる。
なんかの企画でやってた「I Ain't No Joke」のカバー聴いて確信したけど、ビジュアルとか聴こえのとこでいうと、ラキムの後継者はバックショットだという思いも変らない。
強いていえば、比べる必要はないもののあえてブラックムーンと比べると、その太さ・煙たさという部分は遠く及ばない。
そういう意味では、ブーキャンの面々はいつまでも、ビートマイナーズとの仕事を求められてしまうんだろうな。

一言でいえば良質なヒップホップ。
いまだこんなアルバムが出てくるんだから、安心安心。
I Love Backpack Rap!!
Put up, what up, BO BO BO!
by blue-red-cherry | 2008-06-26 16:14 | 音楽

トマトツナライス

前夜のガンボ風トマトチキンライスの残りをそのままスライドして具を変えて作った昨夜のディナー。
ご飯、面倒だったから炊飯器を一日、「おやすみ保温」にしたまま過ごしてしまった。
エコじゃねーなー。

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今回は忘れずににんにくを買ってきた。
つか、にんにく高い!
如実な食糧価格の高騰を感じたのはこれがいちばんかも。
一房、安いところで250円。
高いところでは400円とかあったぜ。
ヤバイよ、これ。
にんにくは塩コショウと並んでオレの料理には欠かせない。
それよか「二郎」とか、大丈夫か?
深刻。
そんなにんにくを一片みじん切りし、オリーブオイルでセロリを炒める。
そこにホールトマトを潰し入れ、水を足してコンソメ塩コショウで味付けながら良い按配のところでツナ缶をオイルごとドロップ。
分けておいたセロリの葉もあわせて入れた。
さらに弱火で煮詰め、とろみが出たところでご飯にかけた。
ツナがさらにほろほろに溶け込むくらいまで煮詰めたので、ツナ風味とにんにく風味、さらにはセロリの香りまでが溶け込んだ、味わい深いトマトルウになった。
それぞれ食感もいろいろ。
にんにく入れると旨味が増すなあ。
こんなときこそワインが良さそうだが、今我が家にはビールしかない。

抜歯してできた空洞にご飯粒がピッタリ収まって困る。
楊枝で掻き出したいんだが、かさぶたが剥がれるとまたバイキンの心配をせねばならぬジレンマ。
by blue-red-cherry | 2008-06-26 12:41 |

揚子江菜館

週間天気予報が全然当たらない。
いつも使ってるiGoogleのアプリに天気予報を入れてて、それがどうしても目に入るので頭にも入っちゃってるんだが、ことごとく外れるため予定が立てられない。
雨のはずが太陽でるわ暑いわだった昨日、冷やし中華の祖と呼ばれる神保町の「揚子江菜館」でその冷やし中華を食べてきた。

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京劇のお面が看板の目印だが、店のいたるところにもそのお面の紋様が使われている。
湯呑みの底にはじまり、すべての皿にいたるまで。
サービスでシュウマイをいただく。
なかなか大ぶりで、皮にもしっかり味がある、結構な代物だった。
ありがたい。

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主役の冷やし中華、というか五目冷やし麺。
昭和初期から続くという伝統の一皿、1470円。
確かに豪華絢爛な具材を散りばめ、お値段張るのも納得だが、当時からこんな感じだったのかね?
八角風味漂うチャーシューの細切り、きゅうり、メンマ、錦糸卵に海老、寒天。
黒酢を使った黒光りするタレも加わり、とにかく鮮やか。
てっぺんに箸を入れると、うずらの卵と肉団子まで出てきた。
ストレートな極細麺をすべてに絡めていただく。
黒酢が引っ張っていく酸味が効いた味は、確かに涼味という言葉がしっくりくる。
爽やか、という感じではないが、冷たいことで研ぎ澄まされた醤油味と酸味がストレートにクる。
味は単一だが、これだけの具が並べば様々な食感、味わいが楽しめる。
なんというか、お祭り的な一皿だ。

正直冷やし中華があまり好きではない。
味がフラットすぎるのに、濃いんだもん。
美味しかったけど、その印象は拭えない。
冷麺もあまり好きじゃないし、冷やしがダメなのかなあ。
でもここは普通に美味しいし、何より記念に一度は行ってみて間違いないと思う。
客足が絶えない、人気がそれを証明している。
by blue-red-cherry | 2008-06-26 11:20 |